雑記 - otherwise

最近はDQ10しかやっていないダメ技術者がちまちまと綴る雑記帳

Windows Phone Software Development Kit (SDK) 8.0 正式公開

今年も Developer 向けのカンファレンスである //build/ 2012 が開催されています。
昨年の Build では Windows 8 が初公開され、来場者全員に SAMSUNG 製の Slate ( 7 Series の特別仕様版)が配布されると云うサプライズがありましたが、今年は(少なくとも) SkyDrive 100GB 、 SurfaceLumia 920 が参加者全員にプレゼントされた模様です。まったく羨ましい限りです。。。
# 尤も、そもそも Build の参加費用自体が $2,095 (早期割引で $1,595 ) とかなり高額なので、ある程度は折込済なんでしょうけど><
……さて。
毎回、こうしたカンファレンス( Build 開催以前は PDC が該当)の前後には、カンファレンスの内容に合わせて新たなプロダクトや各種プロダクトのアップデートが色々と公開されるわけですが、 Windows Phone もしっかりとこの流れに乗って、 Windows Phone SDK 8.0(以下、 WP8SDK )が Day 1 keynote 開始とともに公開されました。
では早速ダウンロードしてインストール、と思ったのですが、 WP8SDK のインストール要件が思いの外厳しかったので、とりあえず気にすべきところをまとめておこうと思います。
# 本当は、要件に引っかかってインストール作業が遅れてるのでまとめ記事を先に書いてお茶を濁そうと云うだけだったりしますが。。。

最小要件

WP8SDK をインストールしてアプリケーションを開発するのに必要な最小要件は以下の通りです。

64 bit OS である事
Visual Studio 自体は 32bit アプリケーションのハズなんですが。。。
Windows 8, Windows 8 Pro のいずれかである事
早くも Windows 7 が切り捨てられました><
実装メモリが 4GB 以上である事
相変わらずメモリ喰いの様です。
VHD 環境でない事
リリースノートには特にこれに関する記述は見つけられなかったのですが、実際にインストールしようとすると、インストーラが起動出来ませんでした。。。

上記を満たす環境であれば、とりあえず WP8SDK のインストール自体は可能です。

Windows Phone 8 Emulator の動作要件

Windows Phone 向けアプリケーション開発の優位点のひとつとして優秀なエミュレータの存在がある事はゆるぎないのですが、 Windows Phone 8 Emulator は Hyper-V 上で動作する構造のため動作要件が高くなっています。
WP8SDK の要件との相違点は以下の様になります。

Windows 8 Pro である事
Windows 8 では Hyper-V が利用出来ないため動きません。
SLAT (Second Level Address Translation) に対応している事
Windows 8Hyper-V (Hyper-V 2.0) を動作させるために必要となります。

ちなみに、 WP8SDK の要件を満たしているものの Windows Phone 8 Emulator の要件を満たしていない場合、アプリケーションの開発自体は可能ですが、エミュレータが起動できないため、デバッグは実機のみで行う必要があります。
# そして国内では Windows Phone 8 未発売のため詰みます。。。

Windows Phone 7.5 向けアプリケーションの開発

WP8SDK では Windows Phone 7.5 向けのアプリケーションを開発する事も可能です。
Windows Phone SDK 7.1 は Windows 8 をサポートしていないため、 Windows 8 上で Windows Phone 7.5 向けアプリケーションを開発する場合は、 WP8SDK を利用してください。
なお、 WP8SDK には Windows Phone 7.5 Emulator も 含まれています。( Windows Phone 8 Emulator とは別モノです)
Windows Phone 7.5 Emulator は WP8SDK がインストール可能な環境であれば動作可能です。
※ Windows Phone SDK 7.1 同様、 WDDM (Windows Device Driver Model) 1.1 非対応のディスプレイドライバ上での動作には制限があります。